[東京 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇。寒波の影響で停止していた米石油施設の操業再開には時間がかかるとみられ、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた需要が持ち直しの兆しを見せる中、供給面の懸念が重しとなっている。
0104GMT(日本時間午前10時04分)時点で、北海ブレント先物は0.76ドル(1.2%)高の1バレル=61.67ドル。米原油先物は0.74ドル(1.3%)高の59.98ドル。
アナリストの試算によると、米テキサス州などを襲った異例の寒波の影響で、最大で日量400万バレルの原油と210億立方フィートの天然ガスの生産が停止した。
油田の作業員がバルブの除氷やシステム再稼働を行って石油・ガス生産を再開するためには数日かかる可能性が高い。アナリストによると、メキシコ湾岸の製油施設では設備への被害を調査しており、ほぼ平常通りの操業に戻るには最大3週間かかる可能性もあるという。