[メルボルン 24日 ロイター] - アジア時間の原油先物は下落。米南部を襲った大寒波の影響で石油精製施設が操業を停止し、需要が細ったことで、原油在庫が予想外に増加したことを受けた。
米石油協会(API)が23日に発表した週間在庫統計によると、2月19日までの週の原油在庫は100万バレル増加。市場予想は520万バレル減だった。製油所の原油処理量は日量220万バレル減少だった。
0136GMT(日本時間午前10時36分)時点で、米原油先物は0.55ドル(0.9%)安の61.12ドル。
北海ブレント先物は0.38ドル(0.6%)安の1バレル=64.99ドル。
投資家はこの日発表される米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計にも注目している。
コモンウェルス銀行のアナリストは「問題は、米の石油供給がどの程度のスピードで回復するかだ。供給は製油処理量以上に増加しており、今後数週間は供給量が需要を上回るとみられる。これは原油価格の重しとなるだろう」と指摘した。