[ベルリン 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、電気自動車(EV)用電池の中核部品である電池セルについて、2025年までに少なくとも年間700万台分を域内で生産する計画だ。温暖化対策の目標達成に向けたEV普及で、中国製など域外製品への依存を減らす。
アルトマイヤー独経済相、ルメール仏経済相、EU欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長が12日付の独ハンデルスブラット紙に掲載予定の共同論説で明らかにした。
EUは2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする目標を掲げている。
論説は、EUは最近この産業の育成で「大きく前進」したとし、EUは戦略的に重要な産業の経済的主権や自立を高める立場にあると説明している。
EUは域内に大規模な電池セル工場を建設している。シェフチョビッチ副委員長は昨年11月、2025年までに少なくとも600万台分のEV用電池セルの域内生産が可能になるとの見方を示した。