[東京 30日 ロイター] - 30日の原油先物は下落。スエズ運河の航行が再開され、市場の関心は今週の石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」会合に移っている。
同会合では、新型コロナウイルス流行に伴うロックダウン(都市封鎖)措置が拡大する中、減産延長が話し合われる見込み。
0115GMT(日本時間午前10時15分)時点で、北海ブレント原油先物は0.15ドル(0.2%)安の1バレル=64.83ドル。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は0.01ドル安の1バレル=61.55ドル。
サウジアラビアは、OPECプラスによる減産を5─6月にかけて延長することを支持する意向だ。独自の減産を延長する用意もあるという。事情に詳しい関係筋が29日に明らかにした。
OCBC銀行(シンガポール)のエコノミスト、ハウイー・リー氏は「生産に変化なしとの市場予想はほぼ織り込まれている。(欧州での新型コロナ感染拡大が)原油相場復活にブレーキをかけている」と述べた。