[ドバイ 28日 ロイター] - サウジアラビアのムハンマド皇太子は27日に放送されたインタビューで、米国は戦略的パートナーで、バイデン米政権とはわずかな見解の相違があるだけだとし、解決策に取り組んでいると述べた。
サウジの事実上の最高権力者である皇太子は、国内問題に対する圧力や干渉を容認しない姿勢も示した。
バイデン大統領は、人権問題やイエメンの内戦を巡りサウジに対して、皇太子と親交が深かったトランプ前大統領よりも強硬な立場を取っている。
ムハンマド皇太子は現地テレビのインタビューで、「サウジと米国の利益に関してはバイデン政権と90%以上一致しており、これらの利益を強化するため取り組んでいる」と語った。
さらに「見解に相違がある問題は10%未満で、解決策や理解を得るため努めている。米国が戦略的パートナーであることは間違いない」と述べた。
ロシア、インド、中国とも戦略的パートナーシップを構築しているとした。
米国は2月、2018年に起きたサウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件について、ムハンマド皇太子の関与を示す情報機関の報告書を公表。ただ、皇太子への制裁措置は見送った。
イランが支援するイエメンの武装組織フーシ派に対するサウジ主導連合軍による攻撃作戦への支援も取りやめている。