[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国自動車協会(AAA)は、全米のガソリン平均小売価格が直近の週に0.06ドル上昇したと発表した。米パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインがサイバー攻撃を受けて操業を停止した影響で、ガソリン価格は近く2014年11月以来の高値を付ける可能性がある。
ガソリン小売価格は1ガロン=2.967ドルと、2014年11月以来の高値まであと0.03ドルに迫った。
コロニアルは10日、今週末までに営業運転を「実質的」に再開できる見込みと表明した。
ただ、米東海岸の消費者の一部は、夏のドライブシーズンを控え、早めにガソリンを満タンにしている。
コロニアルのパイプラインはメキシコ湾岸からガソリンなどの燃料を、人口の多い米南東部や北東部の州に1日250万バレル以上輸送しており、米東海岸の燃料供給の半分近くを占めている。