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台湾、発電所停止で停電 半導体生産への影響なし

発行済 2021-05-13 17:24
更新済 2021-05-13 19:18

[台北 13日 ロイター] - 台湾当局は13日、域内全域で計画停電を開始したことを明らかにした。台湾南部・高雄市の発電所が停止したことを受けた措置。

台湾当局は、発電所の停止で十分な電力供給ができないとしている。

中央通信社によると、複数の都市で停電が起きている。

発電所の停止で約600万世帯が停電した。台湾経済部(経済省)は、夜までの復旧を目指すとしている。

行政院(内閣)の羅秉成報道官は記者団に「当局は状況を把握している。市民は冷静に行動してほしい。パニックに陥る必要はない」と述べた。

報道官によると、高雄市にある大型発電所「興達発電所」ですべてのユニットが停止している。原因については詳細を明らかにしなかった。

台湾電力は、技術的な問題により発電所が停止したと説明。計画停電は現地時間午後6時20分(日本時間午後7時20分)まで続くが、延長するかどうかは今後決定するとしている。

半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、13日午後に一部の施設で「一時的に電力供給が減少」したが、現在は通常通り電力が供給されていると表明。

「緊急対応措置と用意してあった発電機で潜在的な影響を最小限に抑えている」とコメントした。

TSMCなど、半導体関連企業が大規模な事業を行っている新竹、台南、台中にある3大サイエンスパークの関係者はロイターに対し、大手半導体メーカーの操業に影響は出ていないと述べた。

台湾交通部(交通省)によると、台北市の近郊にある主要国際空港は通常通りの業務を行っている。高速鉄道も通常通り運行している。

消防当局によると、エレベーターに人が閉じ込められたとの通報が台湾北部を中心に200件以上あった。

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