[シンガポール 21日 ロイター] - イラン産の輸出増加観測を背景に3日続落していた原油先物価格は、21日のアジア時間取引で反発している。
0032GMT(日本時間午前9時32分)時点で、ブレント先物(7月限)は0.10ドル(0.2%)高の1バレル=65.21ドル。米WTI先物(7月限)は0.22ドル(0.4%)高の62.16ドル。
いずれもは週初から5%近く下げ、週間ベースでは3月以来の大幅な下げとなる見通し。イランのロウハニ大統領が、米国が対イラン制裁を解除する用意があると述べ、制裁緩和で同国産原油の輸出が増加するとの見方が広がり、相場を圧迫していた。
核合意の立て直しに向けた米国とイランの間接協議に関与している欧州連合(EU)当局者は19日、合意に至ると確信していると述べた。
RBCキャピタル・マーケッツのヘリマ・クロフト氏は、協議はかなり進展したようだと指摘し、下期には日量100万バレル程度のイラン産原油が追加供給される可能性があるとした。