[ロンドン 27日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は6月1日の会合で、引き続き協調減産の段階的な縮小方針を確認する見込みだ。複数の関係筋が27日、明らかにした。
OPECプラスは4月初めの会合で、5─7月の生産量を日量210万バレル増やし、減産幅を日量580万バレルとすることで合意。5月もこの方針に従った。
関係者2人は7月の減産水準を調整する話し合いは行われていないと指摘。また別の2人は生産国が段階的な減産縮小体制を維持すべきとした。ある関係者は「減産をこれ以上緩めないというのが賢明な決定だと思う」と述べた。
こうした中、別の関係者は、現在進行しているイラン核合意の再建に向けた米イラン間接協議などを踏まえ、イランの将来的な供給を巡る不確実性を無視することはできないと指摘した。