[シンガポール 31日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は、下半期の燃料需要の伸びに対する明るい見通しに支えられて上昇した。投資家は供給に関する手掛かりを得ようと、今週開催される石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国の会合に注目している。
0038GMT(日本時間午前9時38分)現在、北海ブレント先物8月限は0.07ドル(0.1%)高の1バレル=68.79ドル。米WTI原油先物7月限は、0.13セント(0.2%)高の66.45ドル。
イランの原油・コンデンセート輸出が再開される可能性があるものの、アナリストは需要の伸びが供給を上回ると予想しており、北海ブレント、WTIともに月間では2カ月連続の上昇となる見通しだ。
ANZのアナリストは「第3・四半期には日量65万バレル、第4・四半期には日量95万バレルのペースで需要が供給を上回るとみている」と述べ、これにはイランの生産が日量50万バレル増加するという想定が含まれるとした。
OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は6月1日に会合を開く。関係筋によると、引き続き協調減産の段階的な縮小方針を確認するとみられている。