[カルガリー(アルバータ州) 31日 ロイター] - 原油先物価格は上昇。北海ブレント原油先物は1バレル=70ドル近辺で推移した。次の四半期で燃料需要が増加するとの楽観的な見方を受けた。
31日は米英市場が祝日で休場だったため、取引は低調だった。清算値は、北海ブレント原油先物が0.60ドル(0.9%)高の69.32ドル。この日の高値は69.82ドルだった。米WTI原油先物は0.9%高の66.91ドル。月間では両先物とも2カ月連続で上昇する見込み。
イランの原油輸出が再開される可能性があるものの、市場は原油需要の伸びが供給を上回ると想定。コメルツ銀行は「移動を巡る制限がまだ実施されているにもかかわらず、原油需要は世界で劇的に回復している」とした。
複数の関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は6月1日の会合で、協調減産の段階的な縮小方針を確認する見込み。ライスタッド・エナジーの石油市場アナリスト、ルイーズ・ディクソン氏は「OPECプラスの会合直前には市場の変動がしばしば見られるが、明日の会合では供給制限が示されるとの確信がある」と述べた。