[モスクワ/ロンドン 7日 ロイター] - サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)の対立緩和に向けた取り組みをロシアが主導している。石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」 が、今後数カ月間の原油増産で合意を取り付けるためだ。OPECプラスの関係筋3人が話した。ただ次回会合の日程は依然決まっていない。
サウジとUAEは先週、原油増産案を巡り対立した。両国の衝突は珍しい。OPECプラスは数日間続いていた増産協議の中断を余儀なくされた。
関係筋によると、増産を目指すロシアは、合意への道を見いだすためにサウジとUAEが交渉を再開するように根回ししている。ロシアはサウジとUAE双方と強い政治・経済的関係を持つ。
ロシア側の関係筋は「解決策を見いだす時間はある。産油国が来週会合を開き、合意できることを望む」と話した。
その他2人の関係筋によると、OPEC加盟国のクウェートも両国の溝を埋めるために尽力している。
別の関係筋2人は、交渉に進展はなく、会合の新たな日程も出ていないと話した。