[東京 13日 ロイター] - アジア時間の原油先物は前日の下げから反発。新型コロナウイルス感染拡大により世界経済の回復が遅れる可能性が懸念されているものの、米原油在庫の減少見通しに支援されている。
0036GMT(日本時間午前9時36分)時点で、北海ブレント先物9月限は0.25ドル(0.3%)高の1バレル=75.41ドル。前日は0.5%安だった。米WTI原油先物8月限は0.23ドル(0.3%)高の1バレル=74.33ドル。前日は0.6%下落していた。
フジトミのアナリスト、田沢利貴氏は、タイトな供給や米原油在庫減少に関する楽観的な見方が支援材料だとしたほか、世界の株式市場が強気となっていることも投資家のリスク許容度を高めていると指摘。
その上で、世界的な新型コロナ感染拡大を巡る懸念や、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の生産計画を巡る不透明感が上値を抑制する見込みだと述べた。
ロイター調査によると、米原油在庫は8週連続で減少する見通し。