[東京 16日 ロイター] - アジア時間の原油先物は3日続落。新型コロナウイルス禍からより多くの国が回復し需要が改善すると予想される中、石油輸出国機構(OPEC)の供給量が増えるとみられている。
0018GMT(日本時間午前9時18分)現在、北海ブレント先物は0.20ドル(0.3%)安の1バレル=73.27ドル。
米WTI原油先物は0.12ドル(0.2%)安の71.53ドル。
OPECとロシアなど非加盟の主要産油国でつくる「OPECプラス」は今月、サウジとUAEの対立が表面化し、協調減産縮小を巡る協議が一度決裂していた。
関係筋によると、両国は現在、供給増に道を開く最終合意に近づいているという。
こうした中、OPECは15日、来年の世界の石油需要が米国や中国、インドの伸びにけん引される形でコロナ禍前と同様の水準に回復するという見通しを示した。
6月のOPEC産油量は日量59万バレル増の同2603万バレルだった。
キャピタル・エコノミクスはリポートで「生産枠の拡大を背景に7月はさらに生産量が増加する見込みだ。正式な合意がなくても、原油高が(OPECの)増産を促すだろう」と指摘した。