[リマ 28日 ロイター] - 南米ペルーで28日、急進左派のペドロ・カスティジョ氏が大統領に就任した。就任演説では、植民地時代の傷をいやすための取り組みを強調したほか、国内経済を安定させると表明。憲法改正への意欲も見せた。
スペインからの独立宣言から200周年を迎えたこの日、カスティジョ氏は、植民地時代からの階級や人種間の分断が依然残っているとして、是正を訴えた。
農家出身の同氏は、地方の貧困層の支持を得て大統領選に勝利した。この日、トレードマークの帽子をかぶったままで就任式に臨み、議会演説では「この国が、農民によって統治されるのは初めてのことだ」と述べた。
私有財産を尊重し、国内経済にとり重要な鉱山産業の明確な規則を設けると確約し、投資家に融和的な姿勢を示した。また、憲法改正に取り組むと表明し、法的枠組みに基づき憲法制定議会の設置を求める方針を示した。
就任式後に内閣の宣誓式が行われる予定だったが、閣僚任命を30日に延期すると発表した。
同氏が閣僚の人選を既に終えているのか、もしくは、所属する急進左派政党ペルー・リブレ内で急進左派と穏健派の交渉が続いているのかは不明だ。