[ワシントン 2日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は2日、中東オマーン沖で先週起きたイスラエル系企業運航のタンカー攻撃について、イランの犯行だと確信していると述べ、「集団的対応」が行われるとの見方を示した。
ただ、今回の攻撃は必ずしも、イランのライシ次期大統領について何らかのシグナルを発するものではないという考えを示した。
ブリンケン氏は記者団に対し「何カ月にもわたり、船舶などに対するイランの一連の行動を見てきた。今回の行動が何か新しい動きか、また新政権に関して何らかの前兆を示すものかは分からない」と述べた。
一方で「イランは航行や商業を脅かし、商業目的で公海を通過しているに過ぎない罪のない船員を脅威にさらすなど、極めて無責任な行動を続けている」と指摘。
「英国、イスラエル、ルーマニア、その他の国と非常に緊密に連携しており、集団的対応がとられるだろう」と述べた。
また「われわれは徹底的な調査を行った。イランによる犯行だと確信している」と語った。
イランは攻撃への関与を否定している。