[シンガポール 6日 ロイター] - 今週の米原油先物は昨年10月以来の大幅下落となる見込みだ。新型コロナウイルスのデルタ変異株の世界的な感染拡大を受けて、中国など主な石油消費国が移動制限を導入したため、需要減少懸念から原油先物は下押し圧力を受けている。
アジア時間の6日朝時点で、米WTI原油先物は今週6.6%下げ、週間の下げ幅は昨年10月末以来の大きさとなっている。
北海ブレント原油先物も今週6.6%下げ、下げ幅は3月半ば以来で最大となっている。
一方で、中東情勢の緊迫は原油の支援材料になっている。
イスラエルは5日、レバノンから同国に向けてロケット弾が発射されたのを受け、発射場所となったレバノン南部の地域に空爆を実施したと発表した。