[ドバイ 11日 ロイター] - イランのライシ新大統領は11日、閣僚名簿を国会に提出した。外相には反欧米強硬派のアブドラヒアン元外務次官、石油相にはオウジ元石油次官を指名した。
イラン核問題を巡るイラン側の交渉官は匿名を条件に、「アブドラヒアン氏は強硬派の外交官で、外務省が引き続き核情報の扱いで主導的役割を果たすならば、イランは協議でかなりの強硬路線を取ることなる」と述べた。
イランの政府系メディアは、最高指導者ハメネイ師の直属機関である国家安全保障最高評議会が、外務省に代わり、ウィーンで行われているイラン核合意再建に向けた協議を担当すると報じた。
6月に6回目の会合が開かれたがイランと欧米諸国との隔たりは大きいままで、合意には至らなかった。次回会合の日程はまだ設定されていない。
アブドラヒアン氏はイランの革命防衛隊や、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラを含む中東の親イラン組織との関係が深いと考えられている。