[ニューヨーク 16日 ロイター] - 16日の取引で、原油先物が約1.5%下落。低調な中国の経済指標を受け一時3%超下落する場面もあったものの、石油輸出国機構(OPEC)プラスが米国の増産要請に応じない可能性が高いというニュースを追い風に下げ幅を縮小した。
清算値は、北海ブレント原油先物が1.08ドル(1.5%)安の1バレル=69.51ドル。米WTI原油先物も1.15ドル(1.7%)安の67.29ドル。
北海ブレントは一時68.14ドル、WTIは65.73ドルまで下落した。
中国国家統計局が発表した7月の鉱工業生産と小売売上高はともに前年同月比の伸び率が6月から鈍化し、市場予想も下回った。輸出の減速に加え、新型コロナウイルスの国内感染拡大や洪水で景気の下振れ圧力が強まる兆候が見られている。
米国がOPECプラスに増産を呼び掛けたことについて、複数の関係筋は16日、ロイターに対し、OPECプラスは供給を増やす必要はないと考えており、米国の要請に応じない公算が大きいとの見方を示した。