[北京 17日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(NDRC)は17日、エネルギー消費が多く、二酸化炭素(CO2)の排出量が大きい事業を抑制すると発表した。
NDRCの孟報道官は記者会見で、広東省、広西チワン族自治区、雲南省、江蘇省など9つの省・地域で今年上期のエネルギー消費が前年比で増加したと説明し「国内のエネルギー消費は非常に厳しい状況だ」との見方を示した。
NDRCは、年間目標達成に向け、これらの地域で国の支援を受けていないエネルギー消費が多い新規プロジェクトの審査を年内は中止した。
また、中国が掲げる気候変動対策目標を達成するため、NDRCは最近、地方政府に350以上の事業を削減するよう指示し、要件を満たさない事業を取りやめることを確約したという。
NDRCは、一部地域でエネルギー消費の多い事業が違法に認可されている一方で、かなり野心的な目標を設定している産業や企業があるほか、一部の金融機関は石炭火力発電事業への融資を削減していると指摘した。
その上で、関連部門と協力して作業計画を策定し、中央政府の政策から逸れることがないよう努めていると説明した。