[シンガポール 24日 ロイター] - 24日アジア時間の取引で原油先物価格は上昇している。米当局が米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンを正式承認したことを受け、米国のコロナワクチン接種が加速し、燃料需要の増加につながるとの期待が高まった。
0201GMT(日本時間午前11時1分)時点でブレント先物は0.66ドル(0.9%)高の1バレル=69.41ドル。米WTI先物は0.60ドル(0.9%)高の1バレル=66.24ドル。前日はともに5%超上昇した。
米食品医薬品局(FDA)は23日、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを正式承認した。米国での新型コロナワクチンの正式承認はこれが初めてとなる。
正式承認により、ワクチンの安全性や有効性を巡る懸念が払拭され、州・地方政府や企業などでワクチン接種を進めやすくなるとの期待が高まっている。
米石油協会(API)と米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計発表を前に実施されたロイター調査で、米原油とガソリン在庫の減少が見込まれていることも価格を下支えしている。一方、留出油在庫は増加が予想されている。APIは24日、EIAは25日に在庫統計を発表する。