[シンガポール/北京 26日 ロイター] - 中国の国有石油大手、中国石油天然ガス集団(CNPC)の上場子会社ペトロチャイナが26日発表した上期決算は、純損益が前年同期の赤字から黒字に転換した。石油・ガス価格の上昇に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で低迷していた中国国内の燃料需要が回復したことが寄与した。
同社はまた、低炭素化に向けて取り組む中、2035年までに自社のポートフォリオに占める石油、ガス、グリーンエネルギーの割合を3分の1ずつにすることを目指すと表明した。
現在の総生産量に占める割合は天然ガスが約47%、残りは石油となっている。同社は再生可能エネルギーの開発にも着手している。
戴厚良会長は「グリーンエネルギーへの設備投資を徐々に増やしていく」と語った。
上期の純損益は530億4000万元(81億8000万ドル)の黒字。前年同期は299億8000万元の赤字だった。
売上高は29%増の1兆1970億元。
石油・ガス生産量は1.7%減の8億1960万石油換算バレル(BOE)。石油生産が6.8%減少した一方、ガス生産は5.1%増加した。
製油所の処理能力は6.7%増の日量約335万バレル。
中国国内のガス販売量は17.6%増加し、過去最高の962億5000万立方メートルとなった。環境汚染の少ない燃料を推進する政府の政策に伴う産業界や発電所からの旺盛な需要に支援された。