💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

原油先物が急反発、メキシコ湾岸にハリケーンの予報

発行済 2021-08-27 16:18
更新済 2021-08-27 16:27
© Reuters.     27日の原油先物は、供給不安を背景に急反発。週間で大幅高となる見通しだ。写真は原油貯蔵タンク、米オクラホマ州、2020年4月撮影(2021年 ロイター/Drone Base)

[シンガポール 27日 ロイター] - 27日の原油先物は、供給不安を背景に急反発。週間で大幅高となる見通しだ。

米国で石油施設が集中するメキシコ湾岸に接近中の熱帯低気圧が週末にハリケーンに発達する可能性が予想される中、石油各社は沖合の石油・ガス生産施設の作業員を退避させている。

OANDAのシニア・マーケット・アナリスト、エドワード・モヤ氏はロイターに「トレーダーが原油価格を押し上げている。メキシコ湾で生産が混乱するとの見方に加え、最近のデルタ株流行が原油需要に及ぼす影響を踏まえ、石油輸出国機構(OPEC)プラスが増産に抵抗するのではないかとの見方が強まっている」と述べた。

0542GMT(日本時間午後2時42分)現在、北海ブレント先物は0.98ドル(1.4%)高の1バレル=72.05ドル。前日は1.6%値下がりしていた。

米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物は0.93ドル(1.4%)高の68.35ドル。前日は1.4%値下がりしていた。

週間では、北海ブレントが11%近く上昇する見通し。週間ベースで2020年6月以降で最大の上昇となる。WTIは週間で10%近く上昇する見通し。同8月以来の大幅上昇となる。

メキシコ湾では、BHPとBPが沖合施設で生産中止を開始したことを明らかにしている。メキシコ湾の海底油田は米原油生産の17%を占める。米製油能力の45%以上はメキシコ湾岸に集中している。

© Reuters.     27日の原油先物は、供給不安を背景に急反発。週間で大幅高となる見通しだ。写真は原油貯蔵タンク、米オクラホマ州、2020年4月撮影(2021年 ロイター/Drone Base)

ANZリサーチはリポートで「大型ハリケーンになる見通しだ。メキシコ湾とテキサス州が週明けに大混乱に陥る可能性がある」と述べた。

前日は、複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者が量的緩和縮小を主張したことが原油などリスク資産を圧迫する要因となった。

コモンウェルス銀行の商品アナリスト、ビベク・ダー氏は、パウエルFRB議長が講演を行う米年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)について「早期の量的緩和縮小が示唆されれば、ドルが上昇し、原油などコモディティーに圧力がかかる」との見方を示した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます