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メキシコ湾の米石油施設から作業員退避、熱帯低気圧「アイダ」接近

発行済 2021-08-27 18:43
更新済 2021-08-27 18:45

[ヒューストン 26日 ロイター] - 米国で石油施設が集中するメキシコ湾岸に接近中の熱帯低気圧が週末にハリケーンに発達する可能性が予想される中、石油各社は沖合の石油・ガス生産施設の作業員を退避させている。

熱帯低気圧「アイダ」はカリブ海を移動しており、メキシコ湾の主要石油生産海域を通過すると予想されている。ルイジアナ州は緊急事態を宣言し、大型ハリケーンに備えるよう住民に呼び掛けた。

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、アイダは生命を脅かすほどの高潮、破壊的な風、大雨を伴ってメキシコ湾岸の中央部を直撃する見込み。時速最大178キロメートルの風を伴う「カテゴリー3」のハリケーンとして上陸する可能性もある。

英BP、英豪系BHP、米シェブロン、ノルウェーのエクイノール、英豪系ロイヤル・ダッチ・シェルは洋上の石油生産施設から作業員の避難を開始した。各社の広報担当が明らかにした。

BHPとBP、シェルはまた、洋上施設の操業を停止する作業を開始したと語った。

シェブロンは26日の生産は通常の水準を維持したと説明。オキシデンタル・ペトロリアムとヘスは天候状況を注視しているとした。

メキシコ湾の沖合は米国の原油生産の17%、乾性天然ガス生産の5%を占めている。また、米国の精製能力全体の45%以上がメキシコ湾岸に沿って集積している。

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