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原油先物まちまち、一時3週間ぶり高値 大型ハリケーン上陸で

発行済 2021-08-30 14:32
更新済 2021-08-30 14:36
© Reuters.  8月30日、アジア時間の原油先物は、一時約3週間ぶりの高値を付けたが、その後は伸び悩んでいる。29日にルイジアナ州ニューオーリンズで撮影。提供写真(2021年 ロイター/USA TODAY Network)

[東京 30日 ロイター] - アジア時間30日の原油先物は、一時約3週間ぶりの高値を付けたが、その後は伸び悩んでいる。米メキシコ湾岸に大型ハリケーン「アイダ」が上陸し、湾岸に集中する石油生産施設が閉鎖や作業員の退避を余儀なくされている。

米ガソリン価格は3%以上上昇。メキシコ湾岸では停電が起きており、操業を停止する製油所が増えている。

0337GMT(日本時間午後0時37分)現在、北海ブレント先物は0.27ドル(0.4%)高の1バレル=72.97ドル。先週はアイダに対する懸念を背景に11%以上値上がりした。

米原油先物は0.06ドル安の68.68ドル。先週は10%強値上がりした。

北海ブレントは一時73.69ドル、米原油先物は一時69.64ドルと、8月初旬以来の高値を付けた。

コモンウェルス銀行の商品アナリスト、ベビク・ダー氏は「現時点で、アイダの影響を完全に把握することはできない。ガソリンや軽油など石油製品は、製油所の操業停止で相対的に大幅に値上がりする公算が大きい。特に製油所とパイプラインの復旧が難しい場合はそうだ」と述べた。

関係筋によると、ルイジアナ州にあるPBFエナジーの製油所(日量19万バレル)は、停電の影響で操業を停止。

同州にあるマラソン・ペトロリアムの製油所(日量57万8000バレル)も、アイダの影響で操業を停止した。

石油製品パイプライン運営で国内最大手のコロニアル・パイプラインは29日、アイダの影響を受けて、ヒューストンーノースカロライナ州グリーンズボロ間の燃料輸送を一時停止すると表明した。

© Reuters.  8月30日、アジア時間の原油先物は、一時約3週間ぶりの高値を付けたが、その後は伸び悩んでいる。29日にルイジアナ州ニューオーリンズで撮影。提供写真(2021年 ロイター/USA TODAY Network)

当局によると、29日時点で、石油各社はメキシコ湾岸の原油生産量の95%超に当たる日量174万バレルの生産を一時停止した。

5段階のうち2番目に強い「カテゴリー4」に発達したアイダは29日、メキシコ湾からルイジアナ州に上陸。同州の最大都市ニューオーリンズは「壊滅的な送電面の被害」のため全土で停電に陥った。

ルイジアナ州のエドワーズ知事は、同州に上陸したハリケーンとしては近年で最も強力な部類に入ると述べた。

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