[東京 31日 ロイター] - 気候変動問題を担当するケリー米大統領特使が31日、東京に到着した。炭素排出における協力や石炭火力への支援削減を巡り、菅義偉首相をはじめ日本の当局者と会談する。ケリー氏はその後、中国の天津に向かう。
米国務省は現地時間30日、ケリー氏が今週に日本と中国を訪問し、「気候危機への対応」について両国の高官と協議すると発表していた。
英スコットランドで今秋に開催される国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前に、米国は炭素排出削減など対策の強化を各国に呼び掛けている。
ケリー氏は来日中に、石炭火力発電所を買い取り、早期に閉鎖するアジア開発銀行(ADB)の計画についても協議するとみられる。
また中国では、4月の訪中でまとめた気候変動緊急対策での協力を巡る合意を前進させたい考えだ。
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