[上海 1日 ロイター] - 中国のエネルギー当局である国家能源局(NEA)は、中央政府の監査チームから国の環境保護要件を満たしていないと指摘されたことを受け、計画策定や政策立案を改善すると表明した。
国家能源局は今年1月、環境保護よりエネルギー供給やエネルギー企業の利益を優先していると監査チームから指摘された。
新規の石炭火力発電能力を抑制できなかったほか、北京・天津・河北や長江デルタ地帯などスモッグが発生しやすい地域で大気汚染削減につながる新たな送電プロジェクトを完了できなかったという。
国家能源局は8月31日遅くに発表した「是正計画」で、昨年に判明した「不備を徹底的に調査」すると表明。
省レベルのエネルギー計画をより厳格に管理・監督し、国家の重要な送電プロジェクトをできるだけ早期に完了するとともに、環境目標の達成に向けて法律や規制を見直すとした。
再生可能エネルギーなどの具体的な問題に加え、国家能源局は習近平国家主席の「生態文明思想」に適切に導かれていないという指摘も受けており、31日の発表では習氏の思想と指導を「揺るぎなく実施」すると述べた。