[ヒューストン 1日 ロイター] - 米内務省安全環境執行局(BSEE)は、ルイジアナ州沿岸がハリケーン「アイダ」の襲来を受けたことから、米メキシコ湾では日量140万バレル超の石油生産と、同18億8000万立方フィートの天然ガス生産が依然停止している状態だと明らかにした。
停止している原油生産は米メキシコ湾全体の80%、天然ガスは83%に相当する。今回、風速毎時150マイル(約240キロ)の強風を伴ったアイダの影響で、深刻な停電や洪水などの被害に見舞われており、エネルギー各社は操業再開に向け動いているが進んでおらず、生産停止が長引いている。
BSEEによると、米メキシコ湾の石油・ガス生産プラットフォーム249カ所と掘削リグ9基の作業員は、職場復帰していない。アイダが上陸する前日の29日は、288カ所のプラットフォームで作業員が退避していた。
昨年は、熱帯低気圧「マルコ」と「ローラ」が通過した後、米メキシコ湾の石油生産が完全に回復するまで約10日間かかった。しかし、アナリストは、アイダの場合、2週間以上かかる可能性があると推定している。