💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

米石油生産再開に遅れ、政府はガソリン供給維持へ緊急備蓄放出

発行済 2021-09-03 08:12
更新済 2021-09-03 08:18
© Reuters. 先週末にハリケーン「アイダ」が襲った米メキシコ湾岸の石油施設では2日、稼働再開に向けた作業が続けられた。写真はメキシコ湾で撮影した米石油掘削リグ。ルイジアナ州グランド・ア

[ヒューストン 2日 ロイター] - 先週末にハリケーン「アイダ」が襲った米メキシコ湾岸の石油施設では2日、稼働再開に向けた作業が続けられた。被害状況が明らかになる中、ホワイトハウスは原油の緊急備蓄の放出を承認した。

アイダの風速は時速240キロに達し、米エネルギーインフラを直撃した。エネルギー各社は、航空調査や沖合施設への作業員復帰が進まず、メキシコ湾岸の石油ガス生産は、大半が停止したままだ。陸上のターミナルや基地への被害が作業を遅らせている。

米安全環境執行局(BSEE)によると、先週退避が行われた288のプラットフォームのうち、生産を再開できる人員が戻ったのは4分の1にとどまっている。ロイヤル・ダッチ・シェルは、洋上生産の80%がなお停止中とし、航空調査でプラットフォーム1基に損傷が見つかったと明らかにした。

こうした中、バイデン大統領は、ガソリン供給を維持するため、戦略石油備蓄の放出を含むあらゆる手段を講じるようエネルギー省に指示。これを受けて同省は、エクソンモービルのバトンルージュ製油所でのガソリン生産向けに、米緊急備蓄から150万バレルの原油を放出すると発表した。

米メキシコ湾岸の洋上原油生産は、米国の1日当たりの生産量の約16%を占める。だが、作業員が自宅の被害への対応に追われているほか、ヘリコプター運航会社は燃料調達が難しくなっており、生産再開に向けた作業が遅れている。

© Reuters. 先週末にハリケーン「アイダ」が襲った米メキシコ湾岸の石油施設では2日、稼働再開に向けた作業が続けられた。写真はメキシコ湾で撮影した米石油掘削リグ。ルイジアナ州グランド・アイルで8月31日撮影(2021年 ロイター/Marco Bello)

2日時点で、同地域の生産量の94%に当たる日量170万バレルの原油と、同91%に当たる20億立方フィートの天然ガス生産が停止している。

ルイジアナ州南東部では、マラソン・ペトロリアム、フィリップ66、バレロ・エナジー、PBFエナジーの製油所が被害を受けた。

停電や断水の影響で、ガソリンなど自動車燃料を生産する7つの製油所は、最長4週間にわたり稼働停止が続く可能性がある。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます