[ワシントン 5日 ロイター] - 米国務省は5日、ロシアが2014年に併合したしたクリミア半島の先住民族タタール人を代表する組織の幹部とメンバー45人以上を拘束したとして、非難する声明を出した。
声明は「ロシアの占領当局」に対し、拘束したタタール人の「即時釈放」を求め、今回の件はタタール人組織メジリス(Mejlis)やその指導部に対する「政治的な動機に基づく数々の立ち入り調査や拘束、懲罰を示す最新事例」と批判した。
ロシアのインタファクス通信は先に、消息筋の話として、タタール人組織の幹部とクリミア住民4人が、天然ガスパイプライン損傷との関連で拘束されたと報じた。
ウクライナのクレバ外相は4日のツイッターへの投稿で、ロシアはタタール人組織の幹部を拘束することで「占領下のクリミアにおける恐怖心を助長した」と訴えた。
ロシアがウクライナのクリミアを併合し、ウクライナ東部の戦闘が始まって以来、米国はウクライナを支持し続けている。