[北京 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日発表した統計によると、8月の原油輸入は日量ベースで前月比8%増加した。新たな輸入枠が設定されたことを受け、製油所が購入を再開した。
8月の輸入は4453万トンで、日量1049万バレル。7月の日量971万バレルを上回った。ただ、前年同月の日量1118万バレルは下回った。
1─8月の輸入は3億4636万トン(日量約1040万バレル)で、前年同期比5.7%減少した。
中国の原油需要は、輸入枠の不足により5カ月近く低迷していたが、輸入業者が購入ペースを加速させ、供給を確保するため高いプレミアムを支払う中、回復しつつある。
公式発表はないが、業界メディアは政府が8月に4社に対し、442万トンの原油輸入枠を付与したと報じた。
中国を拠点とするコンサルタント会社JLCのデータによると、山東省の独立系製油所は8月中旬に62.3%だった稼働率を8月下旬に66.25%に引き上げた。
9月か10月にも新たな輸入枠が付与される見込みで、独立系製油所の需要回復につながる可能性がある。
8月の石油精製品輸出量は373万トンで、7月の464万トンから減少し、2020年7月以来の低水準を記録した。
8月の天然ガス輸入量は1044万トンで、前年比11.5%増となった。
*写真キャプションを手直ししました。