[12日 ロイター] - メキシコ湾を北上している熱帯暴風雨「ニコラス」は13日遅くから14日早くにかけてテキサス州の沿岸部に上陸すると予想されている。隣のルイジアナ州には2週間前にハリケーン「アイダ」が襲来したばかりで影響がなお残っている。
テキサス州南部の113キロの沿岸に高潮警報が出され、 ニコラスの到来を前に高潮による危険な洪水が発生する危険性が指摘されている。
国立ハリケーンセンター(NHC)によると、高潮時には一部の地域で1.5メートルの浸水が起きる可能性があるという。また、ニコラスは12日から週半ばにかけてテキサスのさまざまな場所に豪雨をもたらす恐れがあると警告した。
13日の日中に製油所や石油化学プラントが集積するテキサス州のメキシコ湾岸に到達し、同日夜か翌日朝に上陸すると予想されている。進路を若干東寄りに変えれば、上陸までにハリケーンに発達する可能性があるという。
NHCの3日間の予測によると、ニコラスの影響で鉄砲水が発生するリスクが最も高いのはヒューストンとその周辺地域。豪雨はアイダの傷跡が残るルイジアナにも広がる可能性がある。