[13日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチは、今冬が例年より寒くなれば需要が拡大し、供給不足が進む可能性があるとして、現在は2022年半ばとしている1バレル=100ドルの原油価格目標の達成時期予想を向こう6カ月に前倒しする可能性があるとした。
10日付のアナリストノートで、例年の冬よりはるかに寒くなれば世界の原油需要は日量100万─200万バレル拡大し、冬季の供給不足はあっさりと日量200万バレルを突破する可能性があると指摘した。
ブレント原油の今年下半期予測は1バレル=70ドルで維持。レンジ相場になると予想しているものの、「上振れリスクの増大」で年末までに75ドルを付けると見ているとした。
ノートで「われわれは向こう数カ月にかけて緩やかな供給不足を見込んでおり、これは年末とその後にかけて原油価格を支えるだろう」と指摘。「下振れリスクには新型コロナウイルス感染拡大の新たな波、テーパー・タントラム(量的緩和縮小を巡る市場混乱)、中国の債務危機、イラン産原油の復帰が含まれる。それでもやはり、冬季の天候リスクが急速にエネルギー市場の最重要ドライバーとなっている」とした。
BofAは今年6月、2022年に需給バランスがタイト化するとして、原油価格が一時的に1バレル=100ドルを付ける可能性があるとしていた。