[シンガポール 15日 ロイター] - アジア時間15日の原油先物は上昇している。米国の原油在庫が予想以上に減少したことや、新型コロナウイルスワクチンの接種拡大に伴う需要回復への期待が背景。
0133GMT(日本時間午前10時33分)時点で、北海ブレント先物は0.39ドル(0.5%)高の1バレル=73.99ドル。米WTI原油先物は0.44ドル(0.5%)高の70.90ドル。
市場関係者2人は、米石油協会(API)の数字をもとに、先週の米原油・ガソリン在庫はハリケーン「アイダ」の影響で多くの製油所や生産が停止したため減少したと指摘。10日終了週の原油在庫は、アナリスト予想の350万バレル減少を上回り540万バレル減少した。
OANDAのシニアアナリスト、エドワード・モヤ氏は、「アイダの影響は多くの予想よりもはるかに大きく、熱帯低気圧ニコラスが通過するまでメキシコ湾地域の生産が戻るのに苦労するだろう」と述べた。