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[東京 21日 ロイター] - アジア時間21日の原油先物は上昇。米国の原油供給が逼迫しているとの見方がある中、数日ぶりに反発している。投資家の関心は引き続き、中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務危機による中国経済への影響に集まっている。
0212GMT(日本時間午前11時12分)時点で北海ブレント原油先物は0.52ドル(0.7%)高の1バレル=74.44ドル。前日は2%近く下げた。
この日が最終売買日の米WTIの中心限月は0.61ドル(0.9%)高の70.90ドル。前日は2.3%急落。
ANZリサーチは調査ノートで「中国経済の成長率鈍化や米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和策の縮小)時期を巡る不透明感が投資家心理の重荷となっているが、他の材料はなお、原油相場の先高観を示している」と指摘。
ANZのアナリストは、世界の公益企業が天然ガスおよび石炭価格の上昇を受けて、燃料を石油に転換する動きがあるのに加え、ハリケーン「アイダ」の被害により米メキシコ湾岸の生産の一部がなお停止し、供給が低調なままだと説明した。