[東京 29日 ロイター] - アジア時間29日午前の取引で原油先物は続落。新型コロナウイルス感染者が世界的に増え続ける中、中国や米国などでの需要を巡る懸念が再び浮上している。
0130GMT(日本時間午前10時30分)時点で、ブレント先物は1.03ドル(1.3%)安の1バレル=78.06ドル。前日は約2ドル下げていた。
米WTI先物は1.02ドル(1.4%)安の74.27ドル。前日は0.2%下落していた。
トレーダーらは、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国を加えた「OPECプラス」が来週の会合で生産枠を維持するとみている。
OPECは28日、2021年世界石油見通しを発表し、2023年の石油使用量は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)前の2019年を上回るとした。
中国は世界最大の原油輸入国であるため、住宅市場の鈍化や電力不足の深刻化、中国恒大集団の資金繰り問題など、経済にとっての悪材料は原油需要に大きな影響を与える可能性があるとアナリストはみている。
市場筋によると、米石油協会(API)の統計で先週24日までの週の米原油、ガソリン、ディスティレート(留出油)の在庫はいずれも増加した。