[イスタンブール 6日 ロイター] - トルコ議会は6日、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を全会一致で批准した。同国は協定で不当に重い責任が課されるとして何年も批准を見送ってきた経緯があり、20カ国・地域(G20)では最後の批准となった。
エルドアン大統領は先月の国連総会での演説で、パリ協定の批准を議会に諮ると表明。その上で、気候変動に「歴史的に責任」がある国々が、その対策に最大の貢献をする必要があると訴えた。
トルコは、パリ協定で先進国として分類されている。
議会が承認した声明は、トルコが途上国として同協定を批准したとし「同国の経済・社会的発展への権利を損ねる」ことがない限り、協定を実施するとの立場を示した。
トルコはまた、ドイツのボンにある国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)事務局に文書を送り、先進国のリストからトルコを除外するよう提案した。
この提案は、31日から11月12日まで英グラスゴーで開催される国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の議題となることが暫定的に決まった。