[ストックホルム 12日 ロイター] - スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんは、今月末から始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)について、世界の指導者が自分たちの行動が言葉通りになっていないことを率直に認めたとき初めて成功すると指摘した。
トゥーンベリさんは、英グラスゴーで10月31日から始まるCOP26を前にストックホルムの自宅でインタビューに応じ、温暖化対策について「必要とされていることよりもはるかに遅れている」と述べ、「指導者たちが正直になることで人々が目を覚ますような危機感が生まれるかもしれない」と語った。
おそらくCOP26には行くが、今回もがっかりすることになるだろうと述べ、「私の予想では、たくさんの素晴らしいスピーチを聞き、たくさんの誓約を聞くことになるが、その内容を詳しく見ると、程度の差こそあれ無意味な内容であり、メディアが何かを報道するため、何かを発言するために言っているにすぎない」と語った。
「状況は変わらないと思う。今のCOPでは外部からの大きな圧力がない限り何も起こらないだろう」と述べた。
インタビューは、気候変動問題などの報道を支援する団体の協力でロイターやNBCニュースなどが行った。