[ロンドン 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は13日に発表した月報で、2021年の世界の石油需要の伸び見通しを日量582万バレルと従来の同596万バレルから下方修正した。ただ、天然ガス価格の高騰が石油製品の需要を押し上げる可能性があるとした。
今回の下方修正は主に今年の第1─第3・四半期のデータに起因するという。来年の伸び見通しは日量420万バレルを維持した。
ただ、天然ガス価格が過去最高水準に達しており、「この傾向が続けば発電、精製、石油化学向けの需要が増え、燃料油やディーゼル、ナフサなど燃料(への需要)を支援する」とした。
月報で、21年のOPEC原油の需要予測を10万バレル引き上げ2780万バレルとした。22年も10万バレル引き上げ2880万バレルとした。
関係者によると、OPECの9月の産油量は約49万バレル増の2733万バレルだった。
OPECによると、8月の経済協力開発機構(OECD)諸国の商業石油在庫(速報値)は前月比1950万バレル減の28億5500万バレル。これは、直近5年間の平均を1億8300万バレル、15─19年の平均を1億3100万バレル下回っているという。