[メキシコ市 18日 ロイター] - ケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は18日、米国の脱化石燃料に向けたエネルギー転換について、メキシコの製造業は電気自動車(EV)関連の雇用創出などで恩恵を受ける立場にあるとの見方を示した。
訪問先のメキシコで森林再生事業を視察後、ロペスオブラドール大統領と並んで記者に語った。
「メキシコの産業基盤は既に北米の他の地域と深く統合されており、エネルギー転換の恩恵を確実に受ける立場にある」と述べた。「われわれがガソリン車からEVにシフトすれば、自動車産業および2国間のつながりが既にあるため、メキシコで賃金の高い仕事が多く生まれるだろう」との見方を示した。
北米の自動車生産は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)によって高度に統合されている。
ケリー氏は、10月末から11月にかけて英グラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)を前にメキシコを訪問。ロペスオブラドール大統領やメキシコ外相はCOP26に出席しない見込み。