[天津(中国) 28日 ロイター] - 中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)は28日、今冬の中国の天然ガス需要が、前年同期比10%増の1800億立方メートルになるとの見通しを示した。
同社の幹部が、天津で開催された重慶天然ガス取引所主催のセミナーで明らかにした。
同社は、今冬用に前年比8.4%増の1062億立方メートル分の天然ガスを確保したという。
約600億立方メートルは国内から供給される見通し。パイプラインを通じた輸入は約200億立方メートル、液化天然ガス(LNG)は約100億立方メートルになる見通しという。
同社は、820億立方メートル分の天然ガスを都市の住宅暖房用に供給する計画。残りは、肥料・化学など産業部門に売却する。
同幹部は「今冬の天然ガスの供給は、総じて市場の需要を満たせる見通しだ。ただ、ピーク時には供給がタイトになる可能性はある」と述べた。
気象専門家によると、今冬はエルニーニョ現象が予想されており、北部で気温が下がり、南部で降雨量が減る見通し。これを受けて、暖房用や発電用の天然ガスの需要が拡大する可能性がある。