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[北京 29日 ロイター] - 中国生態環境省は29日、汚染対策に取り組んでいる主要都市で、有害な微小粒子状物質「PM2.5」の濃度を今冬に前年比で平均4%削減することを目指すと表明した。
スモッグが発生する日数も平均2日への削減を目指す。
同省は9月、2021─22年の冬季大気汚染対策キャンペーンの対象都市について、スモッグが発生しやすい北部の工業地域などを含め64に拡大する方針を示した。
同省当局者はブリーフィングで、スモッグ抑制には工場の全面閉鎖ではなく、「より洗練された手段」が用いられるだろうと語った。
中国の大気環境は14年に「汚染との戦い」を宣言して以降、着実に改善されている。
今年第1─第3・四半期には、全国339都市のPM2.5濃度が前年同期比6.7%減の1立方メートル当たり28マイクログラムとなった。中国は、年間の「暫定」基準値である35マイクログラムに合わせて、今年の全国平均を34.5マイクログラムに維持することを目指している。