[米大統領専用機上 1日 ロイター] - サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日、英グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は気候変動対策のレースの終わりではなく、世界は2020年代にずっとこの問題に取り組み続ける必要があると訴えた。バイデン大統領のグラスゴー到着前に、大統領専用機「エアフォースワン」の機内で記者団に述べた。
英国のチャールズ皇太子は10月31日、各国ですでに熱波や山火事、洪水、干ばつなどが増加している中、COP26は気候変動から世界を救う「最後のチャンスの場」だと世界の指導者に語り掛けた。
サリバン氏はCOP26について「十分なコミットメントと、十分なモメンタムを得るための非常に重要な機会だ」と強調。「全員がグラスゴーから帰った後も、作業を続ける必要があることを認識するのも非常に重要だ」とし、「意義のある前進をし、意義のあるモメンタムを築くという点でたじろいでいる場合ではない。しかし、これはレースの終わりではない」と表明した。
さらに、世界最大の温室効果ガス排出国である中国に対して気候変動問題へのさらなる取り組みを求めた。
サリバン氏は「我々はCOPでの約束を果たそうとしている。中国がそうでないという事実は、中国がわれわれにたやすく指摘できることではない」とし、「中国は大きな国で多くの資源と能力があり、責任を果たすことは十分可能であり、そうするのは中国次第だ」と指摘した。