[グラスゴー 3日 ロイター] - ケリー米気候問題担当大統領特使は3日、気候変動の国際枠組み「パリ協定」で目指す産業革命前からの世界の気温上昇を1.5度に抑える目標を達成できる確率は、現在出ている国ごとの取り組みを踏まえると60%だと指摘した。
ケリー特使は、国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)関連のイベントで、COP26で表明されたコミットメントは世界GDPの65%程度をカバーすると指摘。「これは35%はカバーされていないということになる。この35%をカバーしなければ達成できない。全員が取り組みに参画しなければならない」と述べた。
温室効果ガス排出量を実質ゼロにするネットゼロを2050年までに実現したいなら、30年までに排出量を半減することが重要だと主張した。