[北京 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日に発表したデータによると、10月の原油輸入量は2018年9月以来、約3年ぶりの水準に急減した。原油価格の上昇を背景に大規模な国有製油所が購入を控えたほか、独立系製油所の調達は輸入割当枠によって抑制された。
中国は世界最大の原油輸入国。10月の輸入は3780万トン(日量890万バレル)で、前月の日量999万バレル、前年同月の日量1002万バレルから減少した。
1─10月は4億2506万トン(日量1021万バレル)で、前年同期比7.2%減だった。
原油輸入は月間ベースで2カ月連続で減少している。新型コロナウイルス関連の規制が緩和され世界的に経済が再開される中、燃料需要に拍車がかかり、原油価格は今年62%も高騰している。
また、中国当局が独立系石油精製業者向け原油輸入割当枠の不正取引を取り締まったことも、輸入減につながったとされる。