[シンガポール 21日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高で推移。ただ、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の世界的な感染拡大を巡る懸念が漂っている。
0105GMT(日本時間午前10時05分)時点で、北海ブレント先物は0.09ドル(0.1%)高の1バレル=71.61ドル。米WTI先物は0.23ドル(0.3%)高の1バレル=68.84ドル。
JBCエネルギーのアナリストはリサーチノートで「英国では新規感染者が急増しており、ボクシングデー(12月26日)以降に規制が再導入される可能性が高まっている」と指摘した。
ジョンソン英首相は20日、オミクロン株の感染拡大抑制に向け、あらゆる措置の導入を検討していると述べた。欧州ではオランダが4度目のロックダウン(都市封鎖)に入ったほか、複数の国でクリスマスの規制導入が検討されている。
オミクロン株の感染は欧米で急速に広がっており、世界経済への影響を巡る懸念から金融市場が打撃を受けている。
関係筋によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の11月の減産順守率は117%と、前月の116%からやや上昇した。