[21日 ロイター] - 米国時間の原油先物は3%超上昇した。前日には急落していたが、リスク投資意欲が改善した。ただ、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大が短期的な燃料需要見通しに影を落とす中、慎重ムードが漂っている。
PVMオイルのアナリスト、タマス・バーガ氏は、市場の上昇は続かないとの見方を示し、「上値は抑制される見込みで、規制が強化されるに伴い、新たな売りが出るだろう」と語った。
清算値は、北海ブレント原油先物が2.46ドル(3.4%)高の1バレル=73.98ドル。米WTI原油先物は2.51ドル(3.7%)高の71.12ドル。
欧州では、クリスマスを前にオミクロン株の感染が急拡大しており、各国が新たな行動制限の導入を検討している。
OANDAのシニアアナリスト、クレイグ・アーラム氏は「多くの国でブースター(追加接種)が迅速に展開されていることから、規制は一時的なものになりそうだ。これまでのペースで感染が広がれば、多くの人々が感染することは言うまでもないが」と述べた。