[メルボルン 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物は続伸。ドル安に加え、中国が経済成長を維持できるとの見通しを示したことが相場を支えている。また、新型コロナウイルスのオミクロン株が広がる中でも、一部の国がロックダウン(都市封鎖)導入を踏みとどまっており、リスク選好ムードが改善した。
0235GMT(日本時間午前11時35分)時点で、米WTI原油先物は0.50ドル(0.7%)高の1バレル=71.62ドル。
北海ブレント先物は0.44ドル(0.6%)高の74.42ドル。
中国国家発展改革委員会(発改委)の寧吉哲副主任は、政府支出の拡大や製造業・小規模事業者への支援強化、サプライチェーン(供給網)の安定化など経済への支援に取り組むと表明。「(来年)第1・四半期、上半期、さらには通年の経済活動を安定させるよう努める」と述べた。
一方、英国やオーストラリアなど一部の国はオミクロン株の拡大抑制に向けた新たな規制導入を踏みとどまっており、燃料需要の下支えになる見通しだ。
ジョンソン英首相は、クリスマス前の新たな規制導入はないと強調した。ただ、クリスマス以降に措置が必要になる可能性はあるとした。