[東京 24日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、年末休暇で閑散とした取引の中、4日ぶりに反落。市場関係者は、新型コロナウイルスのオミクロン株が需要に及ぼす影響を注視している。
0205GMT(日本時間午前11時05分)現在、北海ブレント先物は0.29ドル(0.4%)安の1バレル=76.56ドル。前日は2.1%値上がりした。週間では約4%の上昇となる見通し。
24日の米国市場はクリスマスのため休場となる。
今週はオミクロン株の重症化リスクが低いとの見方で原油価格が上昇していたが、「感染急増で慎重なムードが根強い」(日産証券の菊川弘之氏)という。
米ユナイテッド航空とデルタ航空は23日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株拡大が客室乗務員や従業員に影響を与える恐れがあるとし、24日に多数の便を欠航すると発表した。
ただ「欧州とアジアの天然ガス急騰を踏まえ、一部の業界が燃料を高価格のガスから石油に切り替えるとの見方で強地合いが続く公算が大きい」(同)という。
アジアでは今週、液化天然ガス(LNG)の価格が急騰した。
米エネルギーサービス会社のベーカー・ヒューズによると、石油・天然ガス掘削リグ稼働数は7基増の586基で、昨年4月以来の高水準。
米テキサス州にある石油大手エクソンモービルのベイタウン製油所内では23日、火災が発生し、作業員4人が負傷した。