[ナイロビ 5日 ロイター] - 中国の王毅外相兼国務委員は5日、ケニアを訪問した。外相は、エリトリア、ケニア、コモロの順でアフリカを歴訪している。
ケニア外務省は、王毅外相の訪問を「歴史的」と称賛。安全保障、医療、気候変動、グリーンテクノロジー移行などを協議し、新たな相互協定が調印されると説明した。
中国は、広域経済圏構想「一帯一路」の一環としてアフリカ諸国に数十億ドルを融資。ケニアのモンバサ港を起点とする「モンバサ・ナイロビ標準軌鉄道」(SGR)建設に対する50億ドルの融資もこれに含まれる。
ただ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とそれに伴う経済への影響、またアフリカの債務拡大を「債務の罠」と批判する声が上がる中で内容が変質し、ハードインフラ融資から貿易促進努力へと移行しつつある。